宮城県 (Miyagi-ken)
宮城県は東北地方の南東部に位置する. 県内には仙台平野が広がり、北上川や阿武隈川といった大河が貫流して流域に沖積平野が発達している. 東は太平洋に面し、県中部にある松島は多島海の景勝地で日本三景の一つに数えられる. 西は奥羽山脈に接し、栗駒山や蔵王連峰などの秀峰がそびえる. 県内の気候は太平洋側気候に分類される. 冬の間、県西部の山間地は多雪地域であるが、東部の平野では雪は少なく晴れの日が多い. 夏季については、太平洋からの海風の影響で厳しい暑さにはなりにくい. 通年で穏やかな気候の風土である. 県内人口は約230万人である(2020年5月1日の推計人口).
現在の宮城県の領域は、古墳時代からヤマト王権の影響下にあり、雷神山古墳など多数の古墳が造営された. 後に陸奥国府と鎮守府である多賀城が置かれた. 中世には大崎氏や葛西氏、留守氏、国分氏などが割拠したが、伊達政宗が米沢城から岩出山城を経て仙台城を築き、江戸時代の間は伊達氏の仙台藩がここを治めた. 明治時代の廃藩置県に前後して、登米県、石巻県、胆沢県、角田県、仙台県などが成立し、県域の分合がたびたび行われた. 1872年(明治5年)に仙台県は宮城郡由来の宮城県へ改称し、現在まで続く宮城県の領域がほぼ形作られるのは1876年(明治9年)である.
県内の平野部では稲作が盛んであり、ササニシキやひとめぼれの産地である. 中でも県北部の大崎地方の肥沃な土地は大崎耕土と呼ばれる. イチゴやナシなどの果物、仙台白菜を初めとする伝統野菜も生産されている. 畜産では仙台牛や宮城野豚(宮城野ポーク)といった銘柄がある. また、東北地方の三陸沖は寒流である親潮と暖流である黒潮の潮境で、世界的にも有数の漁場である. これに近い宮城県には多数の漁港があり、中でも気仙沼漁港、石巻漁港、塩釜漁港は特定第3種漁港に指定されている. 1県に複数の特定第3種漁港を持つ県は宮城県が唯一である. カツオ、サンマ、マグロ、カジキなど多種の魚がこれらの港で水揚げされるほか、ワカメやノリ、カキ、ホタテガイ、ホヤ、ギンザケの養殖が県内で行われている. 伝統工芸としては、鳴子漆器、白石和紙、堤焼、切込焼、仙台張子、仙台平などがある.
地図 - 宮城県 (Miyagi-ken)
国 - 日本
日本の国旗 |
全長3500キロメートル以上にわたる国土は、主に日本列島 および千島列島・南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島などの弧状列島により構成され 、大部分が温帯に属するが、北部や島嶼部では亜寒帯や熱帯の地域がある. 地形は起伏に富み、火山地・丘陵を含む山地の面積は国土の約75%を占め 、沿岸の平野部に人口が集中している. 国内には行政区分として47の都道府県があり、日本人(大和民族・琉球民族・アイヌ民族 ・外国系の人々)と外国人が居住し、日本語を通用する.